「壁付けのキッチンを対面キッチンにリフォームできる?」「費用はどのくらいかかるの?」このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
リフォームでキッチンを移動することは基本的に可能です。ただし、移動にはデメリットや注意点もありますので、検討する前にきちんと確認しておくことが大切です。
この記事では、キッチンの移動におけるメリット・デメリット、費用相場やコストを抑える方法、注意点などを解説します。キッチンの移動をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
キッチンを移動するメリット
キッチンの移動リフォームには、キッチンの位置をずらしたり、向きを変更したりするケースも含まれます。大規模なリノベーションでなくても、キッチンの配置を変えるだけで様々なメリットが生まれるため、多くの方が検討されるリフォームの一つです。
家事動線がスムーズになる

シンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結んだ三角形は「ワークトライアングル」と呼ばれます。このワークトライアングルが正三角形に近いほど、家事効率が良くなるとされています。使いにくいキッチンは、このバランスが悪いことが多いでしょう。
また、ワークトライアングルの3辺の合計は、360cm~600cm程度が適切とされています。長すぎても短すぎても使い勝手が悪くなるため、この範囲に納まっているかを確認することがポイントです。ぜひ、今お使いのキッチンのワークトライアングルを一度測ってみましょう。
キッチンの移動リフォームによって、このワークトライアングルを改善できます。家事動線が良くなれば、調理時間の短縮や疲労の軽減など、家事効率が大幅にアップするでしょう。
家族とのコミュニケーションが取りやすくなる

もし現在、壁付けキッチンをお使いなら、対面キッチンへの移動リフォームで、リビングやダイニングにいる家族とよりコミュニケーションが取りやすくなります。キッチンの移動リフォームの中でも、対面キッチンへの変更は特に人気の高いプランです。
これまでは壁に向かって黙々と料理をしていた環境が、リビングで遊ぶ子どもを見守りながら、あるいは家族と会話しながら料理ができる環境に変わるのは、大きなメリットといえるでしょう。
LDKの雰囲気が一新される
キッチンの移動リフォームは、使い勝手や利便性が向上するだけでなく、LDK全体の雰囲気をガラッと変えられる点も魅力です。
キッチンの移動には内装工事が伴うため、既存の間取りでは難しかった開放的な空間にしたり、カフェのようなおしゃれな雰囲気を演出したり、アクセントクロスを取り入れたりすることも可能です。床材や壁紙も同時に変更することで、まるで新築のような住空間にリフレッシュできるでしょう。
キッチンの移動で考えられるデメリット
キッチンの移動によって、使い勝手の向上やコミュニケーションの取りやすさといったメリットがある一方で、他の空間が狭くなったり、収納スペースが減少したりすることもあります。
キッチンの移動リフォームを成功させるには、限られた空間をいかに有効活用するかが鍵となります。
リビングや通路が狭くなる可能性も

新しいレイアウトプランによっては、キッチンの移動リフォームによってリビングや通路が狭くなるケースもあります。
例えば、省スペースで設置できる壁付けキッチンを対面キッチンにリフォームすると、リビングやダイニング側の空間が圧迫されてしまうことがあります。これは、キッチンが占める面積が大きくなる、対面キッチンのデメリットともいえるでしょう。
さらに、アイランドキッチンの場合は、キッチンの周囲4方向に通路が必要となるため、十分な通路幅を確保できないケースも考えられます。せっかくのアイランドキッチンの魅力である開放感が十分に発揮できない可能性もあるので注意が必要です。
レイアウトによっては収納が減る場合も

新しいレイアウトプランによっては、収納スペースが減少してしまうケースもあります。例えば、壁付けキッチンから対面キッチンにリフォームした場合、壁に設置されていた吊戸棚は撤去されることが往々にしてあります。
新しく設置する対面キッチンに吊戸棚を設けることも可能ですが、開放感を重視する対面キッチンに吊戸棚を設置する人は少数派です。そのため、結果的に収納スペースが減ってしまうことになります。
また、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンの場合は、カウンタートップに物を置くと生活感が出てしまうため、頻繁に使う物の置き場所に困るかもしれません。そのため、キッチンのレイアウトを変更する場合は、収納計画も同時に行う必要があります。
キッチン移動リフォームの費用相場

キッチンを移動するリフォームには、いくつかのパターンがあります。ここでは3つの例を挙げて、費用相場をご紹介します。
既存のキッチンを移動するリフォーム費用
既存のシステムキッチンを取り外して、キッチンの向きを変えたり、他の部屋に移設したりするケースです。移設費用は20万~70万円が目安になります。
ただし、既存のシステムキッチンを再利用する場合は、メーカー保証がなくなる点に注意が必要です。移設後に何かトラブルが発生した場合、その費用はすべて自己負担となります。
また、システムキッチンや設備機器の寿命は15年程度といわれています。無事に移設できたとしても、年数が経過している場合は、移設後に機器の故障や不具合が起こる可能性も考えられます。そのため、基本的には新しいシステムキッチンに交換することをおすすめします。新しいものにすることで、安心して長くお使いいただけるでしょう。
壁付け型から対面型キッチンへのリフォーム費用
キッチンの移動リフォームの中で最も多いのが、壁付け型キッチンから対面型キッチンへリフォームするケースです。
このリフォームにかかる費用は、新しいシステムキッチンの商品代や古いキッチンの処分費用を含め、140万~250万円が目安になります。
レイアウト変更を伴わないリフォームと比較して、内装工事費や給排水・電気工事費が多くかかる点に注意しましょう。
壁付け型からアイランドキッチンへのリフォーム費用
壁付け型キッチンから、人気の「アイランドキッチン」へリフォームする場合、150万~300万円が費用の目安になります。
アイランドキッチンは、天井吊り型のレンジフードやアイランドカウンターといった部材が高額なため、費用も全体的に高くなる傾向にあります。
キッチンの階数を変えるリフォーム費用
1階にあるキッチンを2階に移動するといった、階数を変更するリフォームも可能です。ただし、大掛かりな工事になるため、費用は250万円以上を想定しておきましょう。
また、現場の状況によっては、キッチンの階数を変えられない場合もあります。移動が可能かどうか判断するためには、リフォーム会社による現場調査が必要です。
キッチン移動リフォームの価格を抑えるコツ

キッチンの移動リフォームは費用が高額になりがちですが、工夫次第で価格を抑えられます。費用相場を知ることも大切ですが、価格を抑えるポイントも知っておきましょう。
システムキッチンのグレードを下げる
システムキッチンには、ハイグレード・スタンダード・ローグレードの3つのグレードがあります。
グレードの違いは、カウンターやシンク、扉といったデザイン性に関わる部分がほとんどです。ローグレードでも使い勝手や性能には問題はないため、費用を抑えたい場合はシステムキッチンのグレードを下げる方法がおすすめです。
ただし、妥協しすぎると後悔することもあるため、必要な機能やデザインのポイントはしっかり押さえておくことが大切です。
移動距離をできるだけ短くする
キッチンの移動リフォーム費用を抑えるには、キッチンの移動距離をできるだけ短くすることもポイントの一つです。
配管を移設する工程が煩雑になるほどリフォーム費用は高額になるため、移動距離は最小限に抑えましょう。
また、階をまたぐ移動の場合は、既存のキッチンの真上、または真下にすると費用を抑えられることがあります。ただし、階数の移動は費用も工期もかかるため、慎重に判断することが大切です。
キッチン移動リフォームの注意点と施工前に確認すべきポイント

キッチンの移動リフォームは大規模な工事になるため、事前に注意点を把握しておくことが重要です。後悔しないためにも、リフォーム会社との相談時には、次のポイントを必ず確認しておきましょう。
既存キッチンがあった場所のリフォーム費用も考慮する
キッチンの移動リフォームには、新しいキッチンの設置費用に加えて、既存キッチンを撤去した場所の復旧工事も必要になります。
内装だけでなく、ダクトや電気配線なども適切に処理する必要があるため、想定外の費用がかかることも少なくありません。元々あったキッチンの撤去・処分費用や復旧工事費用などを含めて、あらかじめ予算を立てておくことが大切です。
マンションでは移動が難しいケースもある

マンションでは、水回りの移動に制限があることも多く、管理規約をリフォーム会社に確認してもらう必要があります。
特に、マンションでは次の2点に注意しましょう。
まず、排水管の経路です。古いマンションでは、排水管が床のコンクリートスラブに埋まっていることがあり、この場合はキッチンの移動ができません。
また、キッチンを移動できる場合でも、移動距離が長すぎると排水管の勾配が十分に取れず、排水が流れにくくなることがあります。この場合は、配管スペースを設けて排水管に勾配をつけることも可能ですが、キッチンを一段高く底上げする工事が必要になります。
次に、排気ダクトの経路の確認です。キッチンを移動することで、レンジフードの排気ダクトと梁が干渉する場合、排気経路を変えられず、キッチンの移動リフォームが難しくなります。
他にも、構造上の制約により、希望する位置にキッチンを移設できない可能性もあるため、事前に専門家による現地調査と管理会社への確認が必要です。
キッチン以外の空間が圧迫されないか確認する
壁付けキッチンを対面キッチンにリフォームする場合、対面キッチンの方が広い面積を要する点に注意が必要です。リビング・ダイニングの空間が圧迫されないか、通路幅が狭くなりすぎないか確認しておきましょう。
確認する際は、図面だけではイメージしづらいため、メジャーで測りながらキッチンがどのくらいダイニング側に出てくるか確認すると良いでしょう。実際の生活動線を想定し、実測して具体的な寸法を把握することが大切です。
工期が長いことにも注意

キッチンの移動リフォームは工期が長くなる傾向があり、生活への影響を考慮する必要があります。キッチンが使えない期間、食事の準備をどのようにするか事前に考えておきましょう。
外食やお弁当だけでなく、カセットコンロを使った簡単な調理なども検討しておくと、食事のバリエーションが保て、飽きることがありません。
また、マンションでは工事時間の制限があるので、工期が延長する可能性もあります。余裕を持ったスケジュールを組んでおくことも大切です。
キッチン移動リフォームの事例を紹介
ドルフィンのキッチン移動リフォームの事例を2つご紹介します。
【事例1】対面キッチンにリフォームして家事効率アップ!



開き戸収納の使いづらさから、キッチンに物があふれがちだったというお客様。全体的な収納力アップとシンクまわりをスッキリさせたいとご希望でした。
また、キッチンのすぐ後ろにダイニングテーブルがあるため、調理をする人と椅子に座る人の動線が交錯してしまう点も課題でした。
そこで、キッチンを対面型にしてダイニングの空間と分離するプランをご提案。調理動線が独立したことで、効率的に動けるキッチンが実現しました。
収納面では、食洗機を設置して洗いかごを置かずにすむようにご提案。さらに、開き戸から引き出し収納に変更したことで、物の収納が格段にしやすくなりました。
キッチンの背面には、キッチンカウンターを設置したため、使用頻度の高い食器をこちらに収納できます。収納力が大幅にアップし、物がすっきりと片付いたことで、お客様からは「掃除もラクになった」と大変お喜びいただきました。
https://www.ys-dolphin.jp/works/kitchen/995/
【事例2】キッチンとダイニングを分けてゆとりある空間を実現


L字型キッチンは、冷蔵庫の配置によっては効率的な調理動線になりますが、離れていると使いづらくなることがあります。この事例では、キッチンと冷蔵庫が離れていたことに加え、家事動線上にダイニングテーブルがあり、調理中の移動がしにくいキッチンでした。
そこで、キッチンをリビングに対面するように移動したことで、ゆとりのあるキッチン空間を実現。シンクと冷蔵庫の距離が近くなり、効率的な家事動線へと改善されました。
キッチンとダイニングの空間は分離しつつも距離が近く、家族とのコミュニケーションを取りやすくなりました。また、腰高のカウンターを介して配膳や片付けができるようになり、調理以外の使い勝手も向上しています。
まとめ
キッチンの移動リフォームは、家事動線の改善や家族とのコミュニケーション向上など、多くのメリットをもたらしますが、一方で、キッチン以外の空間が圧迫されたり、収納スペースが減ったりといったデメリットもあるため、事前によく検討することが大切です。
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