先進的窓リノベ事業 予算足りるのか問題

3/31時点での進捗状況 (弊社の場合)

このページコンテンツは皆さまから高い関を頂き、非常に多くのアクセスを頂いております。ご覧いただいた皆様の参考になりますようにと微力ながら状況について更新させて頂きます。

3月31日、業者のみがアクセスできる専用ページにて申請受付が開始されました。アクセスが集中した結果、私共の店舗の場合は営業時間内にログイン出来ませんでした。※その後時間経過とともに込み具合が緩和されたのか、申請処理することができました。

【個人的に心配しているポイント】

・すべての工事についてアスベストの事前調査と報告が必要

・3/31時点で、内窓のメーカー納期が2か月に迫る状態

・予約申請日から3か月以内に完了申請しなければ、予約が失効する

これらが要因となり3/31の正式スタートと同時に早くも慎重な対応が必要になってきたように思います。

①来店相談、現地採寸、見積提出・・・3日~14日

②契約意志をもらいアスベスト調査報告・・・3日~7日

③契約を取り交わす、事前申請書類を準備する・・・1日~7日

④工事の手配、工事着工・・・3日~14日

⑤事前申請を行う・・・1日

⑥申請結果の連絡を受ける・・・不明。ここで数日かかるとさらに遅延の原因となります。

⑦資材発注~入荷・・・現状では約2か月

⑧工事実施、完成、申請書類書類準備して申請・・・1日~7日

目安の日数は私個人の感覚によるものです。最短~最長で記載しました。込み合っている現在ではほぼ最長日数かかると考えられます。

①~④の段階ですでに1か月ほど経過してしまい、この間に補助金予算枠はどんどん消化されていきます。

⑤~⑧について3か月以内に完了しなければ仮に補助金の予約が成功したとしても権利失効します。

ルールの改正、緩和があると嬉しいです。現状では心配材料が多いと感じます。

せっかくの正式スタートなのですが、工事を依頼するお客様側も、工事を請ける業者側も戸惑っているのではないかと思います。リフォーム工事の場合、いきなり店頭または電話で注文して契約成立とはほとんどなりません。

事前に現地確認して見積。しかも複数の業者に見積依頼して比較検討されるお客様も増えてきています。

逼迫している状況ですので合い見積もりをお断りせざるを得ないケースも想定されます。現地確認して見積作成時間と経費の問題もございます。

弊社としても最新情報に留意しながら慎重にご案内してまいります。

3/14窓リノベ事業概要が変更・更新されました

【更新情報】窓以外での予約申請が可能に

予約申請時のルールとして「補助金対象の工事についての着工前、着工後写真が必要」という条件から「契約内容に含まれる補助金対象以外の工事の着工を証明する写真の添付で予約申請が可能」というルールに変更になりました。

これにより、リスク無しで窓リノベに取り組むことができます。素早い協議と対処に心から感謝申し上げます。

※※※以下は3/12時点の記事です。その後、事業概要が更新されています。

こんちにはドルフィン八戸店の嶋守です。

メチャクチャ盛り上がっている先進的窓リノべ事業。業界内では違った意味で盛り上がっています。それは、補助金予算足りるのか問題です。申請検討中で既にこの問題にぶつかっている方も多数いらっしゃると思います。

気になるポイント① そもそも、補助金もらえるのって何人?

補助制度が発表されたとき、破格の予算に業界は浮足立ちました。予算1000億円!? そんな大規模なの聞いた事ない!これはすごい!

と大いに盛り上がりましたが、徐々に冷静になってふと思います。

「どれぐらいで予算が無くなるだろう??」

あまりにもお得すぎる為、家一軒丸ごと検討するお客様が多く、補助金額が物件辺り100万円ぐらいのケースが多い。

そもそも何世帯ぶん?と計算してみると・・・・

今回の補助金制度はマックス200万円です。仮に全員がマックス200万円申請したとすると・・・

5万世帯

現在の日本の人口は約1億2千万人。かつ世帯数は約5340万世帯だそうです。

冷静になってもう一度考えます。200万円はあくまでもマックスです。現実的にはどれぐらいだろう??

あくまで個人的な体感ですが50万円前後平均になるのではないかという気がします。

100万円申請で10万世帯ぶん。

50万円申請で20万世帯分ぶん。

日本は5340万世帯。一人暮らしの学生さんやアパート仮住まいとか、いろいろあるので、戸建て住宅やマンションオーナーとなればそこまで多くはないかもしれません。そうは言っても・・・結構早く無くなりそうな気がします。

気になるポイント②高断熱窓仕様にお住まいのお客様の検討も多い

非常に多いです。

国内の戸建て住宅のうち約10%が省エネ対応の高断熱高気密。いわゆる省エネ住宅と言われています。

今回は残り90%の住宅の性能を上げようという目的で、制度が立ち上がっています。

とこが、当店に相談にみえるお客様の半分ぐらいが、既に高性能窓。いわゆる樹脂サッシ+Low-E以上の性能があるお客様。

ホントに窓リフォーム必要ですか?と思いつつ、お話をよくよく伺うと、なるほどなぁ~と納得。

高断熱仕様だから夏は涼しく冬暖かいと思っていたが少し期待と違う。

それはなぜか。

暖房計画が追い付いていない。間取り的に不利。

近年はエアコン暖房で設計するのが主流です。確かにエアコンはエネルギー効率が高くて性能も高くなってます。ですが!北国の厳しい冬の寒さにはなかなか・・・

熱エネルギー(赤外線)を直接放射するタイプの暖房(FFストーブや暖炉)と、温めた空気を循環するタイプの暖房(エアコンなど)では体感に大きく差が出ます。その差が出る分かれ目は「蓄熱するかどうか」。いくら温風を循環させても室内や人体は蓄熱するのは難しい。あったまった空気はどんどん上に上がっていきます。そりゃもう陽気にどんどん上に舞い上がっていきます。だーれもいない天井付近がやたらと温まってしまいます。その対策として天井にファンが取り付けられたりするのですが、効いてるのかな???という声も聞いたりします。

そこにきて赤外線タイプの熱の場合。ずーと、律儀にその場に留まります。着ている服、座ってる椅子。足元のカーペット。ありとあらゆるモノに温みが留まります。すぐに舞い上がっていきません。それが蓄熱です。

そんなこともあって、FF式暖房、それもアグレシオを個人的に強くおススメしています。

間取り的に温まりにくいケース

高断熱高気密だし、寒くない家という前提で設計した結果。これは暖房には不利だな・・・という間取りがあったりします。その①「吹き抜け」。赤外線タイプの暖房ならまだなんとか・・・と思いますが、送風系の暖房とは相性があまり良ろしくないと思われます。その②リビングからの階段仕様。煙突のごとく温まった熱が上階に逃げやすい。そして3つ目、間仕切り無しのワンフロアタイプ。かなり効率よく暖気循環させないと寒くなりがち。

暖房全開にして燃料使えばなんとかなるかもしれませんが、昨今のエネルギー問題も相まって、電気代の高騰。家計を圧迫してしまいます。

こういったケースで「実は寒いんです・・・・」とお悩みのお客様のお話伺うことがあります。

気になるポイント③が改正。制度内容が見直されて窓の材料を発注前に予約申請が可能になりました

3/14にルールが変更されて、窓工事に着手していなくても、契約内容に含まれる別工事の着手証明することで予約申請が可能になりました。

窓は納期が非常にかかる商品で、通常時でも2週間以上、現在では1か月程度かかっています。しかもオーダーメードの為、キャンセルが出来ません。100万円もする商品を注文して、50万円以上を補助金で計画していたのに、貰えないとなれば大問題です。しかも窓は内窓工事であれば1日で完了します。その前に1か月かけて商品を製造準備する必要があります。そしてその商品が届かないと一切の着工が出来ないのです。これでは事前予約が成立しません。補助金がもらえるかどうかわからずに高額な商品を発注しなければならず、まるでギャンブルのようでした。

しかし3/14発表の情報で大きく改善されました。窓以外の工事を着工したことを証明することで事前申請が可能になりました。

これにより、補助金枠を確保した上で、窓の材料を発注することが可能になりました。これでお客様も、我々のような業者も安心してリフォームを検討することができます。

この改正により不安材料が大きく減りました。

実は下記の記事を書く前、3月10日に窓リノベ事業の公式窓口に電話で質問をしました。その際に工事着工しなければ事前予約が出来ないことに対する問題点を指摘させて頂きました。すると「窓以外のリフォームは予定されていませんか?」と問われました。「契約内容に含まれる、補助金対象以外の工事着手でも事前予約の対象になるのですか?」という問い合わせに対して「なります」との回答を得ました。これは公開されている情報と大きく異なる為、同日再度電話し、録音させて頂くことを事前に予告した上で、再度同様の確認をしました。その時点で同様の回答を頂戴したものの、提示された資料はあくまで工事の着工定義として「対象外の工事の着手も含まれる」という内容で、「申請書類には別途補助対象工事の着工を証明する写真が必要」と記載されていました。弊社の別担当が同様の問い合わせした際には一転して、補助金対象工事に着手した写真が必要との回答があり、弊社内部でも大いに混乱しました。

おそらく、事務局側でも電話録音と質問のとりまとめを行っていると思いますので、私たちの問い合わせ内容について審議して頂いた可能性があります。結果的に私どもの危惧する事柄が解決されたルール変更がなされました。

仮に以前のルールのまま4月以降、申請を受け付けていたら大問題に発展した可能性があります。制度改正によってその心配は無くなりました。とはいえ、予算には限りがありますので、手順を間違えずに制度を利用されますようお願い致します。

素早く対策して頂いたことに感謝申し上げます。

このような背景には不正な手順で補助金を入手しようとするケースへの対処が必要だからだと思います。例えば、実在しない工事をでっちあげて商品を大量に買い込み、架空の工事内容で申請して補助金を受け取り、後からゆっくり商品だけを販売して不当な利益を得ようとする業者の出現が考えられます。それを防止する為に本当にその工事が行われているのかどうかを国は見極める必要があります。その為のルール設定だったと思われますが、最初のルールだと前述のような不具合が起きます。場合によっては大問題になった可能性があります。大切な税金を使っての政策ですので慎重になるのはもちろんのことですし、即座に問題点に対応されたこともとても素晴らしいと感じます。全国から同様の意見問い合わせが入っていても不思議はありません。いづれにしても今回の制度は過去に類を見ない大きな補助金制度で、高い効果も期待できる注目の制度となっています。もし補助金枠を入手できるのであれば積極的に利用したい制度です。是非この機会にご検討してみてはいかがでしょうか。


気になるポイント③着工しないと予約出来ない。

今回とても悩ましいポイント

窓は大変納期がかかる商品です。その理由はオーダーメイド仕様である為です。オーダーメイドなのでキャンセルできません。

いざ工事に取り掛かった途端に予算切れになった場合は補助金の申請が出来ません。注意が必要なポイントとなります。

公表されている手引きによりますと「工事請負契約に含まれる補助対象工事で、最も早い工事に着手した以降、交付申請の予約が可能となります。」とあり、着工前と着工後を写真で証明する必要がある為注意が必要です。

窓は材料が揃わなければ何も着工出来きず、かつオーダーメイドでキャンセルできません。さらに通常の倍以上納期が現在発生しています。

着工の定義として、「契約に含まれるすべての工事のうち、最初の工事に着手した日です。(補助対象にならない工事を含む)」と記載があるため。窓以外の工事を開始すれば良いのではないかと考えましたが、予約申請時に補助対象工事の着工を証明する写真の添付求めらる記述がある為、工事代金が発生した後の予約申請となってしまいます。

このあたりは改善が必要と考えます。こういった意見が問題提起となって、より良い制度内容に改善されることを切に願います。

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