「キッチンをリフォームしたいけれど、システムキッチンは種類が多くて迷ってしまう」「どこのキッチンメーカーが人気?」数多くあるシステムキッチンの中から、自分に合った商品を選ぶのは難しいですよね。
この記事では、2025年現在のシステムキッチンの人気商品をご紹介します。2025年に発売された新商品情報やキッチンの選び方についても解説しますので、キッチンリフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
人気のキッチンメーカーとおすすめのシステムキッチン8選

キッチンメーカー各社は、それぞれ独自の強みや魅力を持った商品を販売しています。いずれのメーカーも、2~3種類の商品グレードを展開しているのが一般的です。ここでは、人気が高いキッチンメーカーと、それぞれのメーカーからおすすめのシステムキッチンを8つ厳選してご紹介します。
LIXIL
LIXILのシステムキッチンは、高価格帯から低価格帯まで幅広く揃い、希望や予算に合わせて選択しやすいこと、デザインのバリエーションが豊富なことが特徴です。
また、システムキッチンに合わせて、内装材やドアが選べるなど、住まいのトータルコーディネートができることも大きな魅力となっています。
ノクト

「ノクト」は、中価格帯でありながら、レイアウトのバリエーションが多く、I型・L型・II型・ペニンシュラ・アイランド型に対応できるシステムキッチンです。
「リビング・フィット・デザイン」をコンセプトに、家具のようにリビングと調和するキッチンを追究しているのが特徴。トレンドを取り入れたデザイン性の高さが魅力で、ワークトップを薄く仕上げ、インテリアになじむようにデザインされています。
ノクトは機能面にも優れています。収納は奥まで引き出して見渡せるので、引き出しの隅々まで無駄なく使える構造。両手がふさがっていても使えるタッチレス水栓、深さのあるシンクを2段のプレートで使いこなす「ひろびろWサポートシンク」など、忙しい調理を快適にサポートする機能が揃っています。
シエラS

「シエラS」は、「ありのまま、を大切にする人へ」をコンセプトとする、シンプルでどんなインテリアにもマッチするシステムキッチンです。お手頃価格でありながら、その汎用性の高さも魅力となっています。
シエラSにはパッケージプランがあり、一般的な2段スライド収納、背の高い物も収納できるトレーボード、開き扉の3種類から選べます。ベースになるプランが決まっているので選びやすく、必要なオプションをプラスすることで、自分に合ったキッチンにカスタマイズできます。
好きなデザインとパーツを選んで自分仕様のこだわりキッチンに、コストパフォーマンスを重視するならシンプルに。ライフスタイルや好み、予算に合わせて、柔軟にアレンジできるシステムキッチンです。
TOTO
TOTOといえばトイレを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、キッチンにも定評があります。その核となるのが、独自技術「きれい除菌水」。水道水を電気分解して作られる、除菌成分を含む水「きれい除菌水」で、まな板や包丁を除菌したり、ヌメリや臭いが気になる排水カゴの清掃も簡単に行えます。
TOTOのシステムキッチンは、日々の料理をより衛生的に、快適に行いたい方におすすめです。
ザ・クラッソ

「ザ・クラッソ」は、TOTOのハイグレードキッチンです。「美しい、使いやすい、きれい」をコンセプトに、高級感のある美しいデザインと機能性が最大の魅力となっています。
美しさの象徴ともいえる「クリスタルカウンター」は、透明感のあるワークトップ。自然光や照明の当たり方で表情が変わり、キッチンを美しく彩ります。
「スクエアすべり台シンク」は、シンク底・排水口・網かごに傾斜が付いており、水や汚れが流れやすい衛生的な構造。「タッチレス水ほうき水栓」とあわせて使えば、水がほうき状に広がるように流れ、シンクの清掃性がさらにアップします。
清掃性の良さはレンジフードにも見られ、「ゼロフィルターフードeco」は10年間ファンのお手入れが不要。フィルターもないので、整流板をサッと一拭きするだけでお手入れが完了します。
ミッテ

「ミッテ」は、「いつも暮らしの真ん中にあるもの」をコンセプトにした、シンプルで使い勝手が良い、お手頃価格のシステムキッチンです。リビングドアやリビング収納といった、LDKのトータルコーディネートもできます。
機能面では汚れがたまりにくい「すべり台シンク」や「スーパークリーンフード」を搭載可能です。スーパークリーンフードは、ザ・クラッソに搭載されているゼロフィルターフードecoと同様、10年間ファンのお手入れが不要。同等の清掃性を実現しながらも価格はリーズナブルです。
「ミッテ」は「ザ・クラッソ」よりもデザインのバリエーションは少なくなりますが、価格を抑えた上で、TOTOの基本性能をしっかり備えたシステムキッチンとなっています。
パナソニック
家電メーカーとして培ってきた技術を、システムキッチンにも積極的に取り入れているのがパナソニックの特徴です。
キレイが続く有機ガラス系の素材「スゴピカ素材」、電気や水の無駄を抑える「エコナビ」など、パナソニック独自の最先端テクノロジーがシステムキッチンにも搭載されています。
L-CLASS

「L-CLASS」は、パナソニックのハイグレードキッチンです。最先端の機能と空間の美しさの両立、最上の機能美をコンセプトに掲げています。
天然石を忠実に再現した「グラリオカウンター」、天然水晶の配合により上質な光沢感を演出する「クォーツカウンター」、ワークトップとコーディネートできるダイニングテーブルをラインナップし、多彩なデザイン・レイアウトに対応できます。
機能面では、エコナビを搭載したタッチレス水栓、楽に汚れを落とせるスゴピカ素材のシンクを採用。スゴピカ素材のシンクは硬く、傷にも強いのが特徴です。
「フラットワイドコンロ」は、3口が横並びになった人気のコンロ。2人並んで調理しやすいのはもちろん、手前のスペースが広いので、下ごしらえや盛り付けにも便利です。フラットワイドコンロシリーズはパナソニック独自の製品のため、フラットワイドコンロのためにパナソニックのキッチンを選ぶという方も少なくありません。
クリナップ
クリナップはシステムキッチンの専業メーカーとして70年以上の歴史を持つ老舗。「家族の笑顔を創ります」という企業理念のもとに、システムキッチンを日本で初めて販売した会社です。
クリナップは、ステンレス加工の技術に強みを持ち、高品質なステンレスを採用した耐久性の高いシステムキッチンを展開しています。
ステディア

ステディアは、クリナップの中価格帯に位置するシステムキッチンで「暮らしの中で、輝き続けるキッチン」をコンセプトにしています。「リフォーム大賞 プロがおすすめしたい住宅設備キッチン部門」の1位を4年連続で獲得した人気のキッチンです。
引き出しの底板がステンレス製のシステムキッチンは他のメーカーにもありますが、内部の骨組みまでステンレス製にこだわっているのがステディアの特徴。オールステンレス構造によって、優れた耐久性と清掃性を実現しました。
ワークトップとシンクに特殊コーティングを施し、汚れを浮かせて落としやすくしています。シンクと排水口は一体成形で継ぎ目がなく、汚れがたまりにくい構造です。排水トラップには自動洗浄機能が搭載されており、8時間おきに排水トラップの水を自動で入れ替え。ヌメリの発生が抑えられる嬉しい機能を備えました。
「洗エール レンジフード」は、2か月に1回、給湯トレイにお湯を入れてボタンを押すだけでお掃除が完了。掃除の時間も負担も大幅に軽減できます。清掃性にこだわったステディアは、いつもキレイなキッチンを叶えたい方におすすめのシステムキッチンです。
ラクエラ

ラクエラは、どんなインテリアにもマッチするデザインを取り揃えたお手頃価格のシステムキッチンです。「キッチンは家具、と考える」をコンセプトに、扉や取手だけでなく、シンクや機器まで家具調にコーディネートが可能。リビングとの一体感を強く意識したデザインになっています。
シンクは親水性の高いコーティングとエンボス加工を施し、水アカや傷が付きにくいので美しさが長持ち。制振構造になっているので作業音が抑えられます。
ラクエラのキャビネットはステンレス製ではありませんが、オプションで底板をステンレス製にすることも可能。キッチンにあると便利なコンセントをキャビネットに付けられるオプションもあります。
お手頃価格のキッチンにはめずらしく、アイランドキッチンのレイアウトにも対応。グリルレスのガスコンロを選べるなど、価格を抑えつつおしゃれなキッチンを実現したいというニーズにも応えたキッチンです。
タカラスタンダード
タカラスタンダードは、ホーロー素材を使用した商品に強みを持つメーカーです。ホーローは、油汚れなどもサッと拭き取るだけでキレイになるので、お手入れがとても簡単。耐久性にも優れているため、長くキレイに使い続けたい方におすすめのキッチンです。
トレーシア

「トレーシア」は、使う人にとって長く愛せる「たからもの(treasure)」のようなキッチンになってほしいという想いから生まれたシステムキッチンです。グレードは中価格帯に位置し、扉はもちろん、キャビネットの側面や内側、引き出しの底にいたるまで高品位ホーロー仕様。10年、20年経っても美しく、清潔に使えるシステムキッチンです。
トレーシアの特徴は、最新のトレンドを取り入れた家具やインテリアになじみやすいカラーバリエーション。SNSで流行りのオープンシェルフもラインナップされており、おしゃれな見せる収納が叶います。
また、レイアウトの柔軟性が高く、特に食洗機の配置バリエーションが豊富です。一般的に、食洗機を設置すると収納がひとつ減るというデメリットがありますが、トレーシアはシンク下に食洗機を配置可能。シンクキャビネットのわずかなサイズダウンだけで済みます。
2025年新発売の商品をメーカー別に紹介!
システムキッチンのメーカー各社は、消費者のニーズやライフスタイルに合わせて、日々新しい商品を開発しています。ここでは、2025年に発売された新商品をご紹介します。
LIXIL/ULキッチン

LIXILが2025年4月に発売した「ULキッチン」は、ミニマルでシンプルな暮らしを求める人々のニーズに応えた新しいスタイルのシステムキッチンです。
段差を極力なくしたデザインに、扉は取手レス。フロートスタイルで脚元はスッキリとしています。キッチンの主張を極力抑え、リビングとの調和を目指したキッチンです。
また、アイテムが厳選されており、サイズ・カラー・シンクなど8つのステップを選ぶだけでプランが完成。選択肢を厳選することで、シンプルなプランニングを実現しました。
パナソニック/S-CLASS

パナソニックが2025年2月に発売した「S-CLASS」は、デザイン・機能性・コスパの3つを重視したシステムキッチンです。
扉にはトレンドのグレイッシュカラーをラインナップし、落ち着いた空間を演出。ワークトップは厚さ17mmのスリムカウンター、レンジフードにもスリムデザインを採用し、空間をスマートに見せることにこだわっています。
また、人気のフロントオープンタイプの食洗機に幅45cmタイプも登場。間口に制限がある場合にも対応しやすくなりました。
S-CLASSは、デザイン性や最新トレンドにこだわりながらも、機能やコストで妥協したくない方におすすめのシステムキッチンです。
【リフォーム向け】システムキッチンの選び方
キッチンのリフォームは、システムキッチンの交換からレイアウト変更を伴う大規模な工事まで様々です。リフォームならではの注意点と後悔しないためのキッチン選びのポイントをご紹介します。
現状の困り事をピックアップする

まずは、現状のキッチンにおける不満や困り事のピックアップから始めましょう。
収納が使いづらい、ワークトップの傷が気になる、掃除がしづらいなど、意外と多くのことに気付くはずです。こうした点を見落としてしまうと、後悔の原因になることが多いので、丁寧にピックアップしましょう。
また、お困り事がたくさんある場合は、特に困っている点を優先的に見直してください。
レイアウトを検討する
キッチンのレイアウトは、大きく分けて壁付け型と対面型があります。人気があるのは、家族とのコミュニケーションが取りやすい対面型です。壁付け型のキッチンを対面型にリフォームするケースも増えています。
しかし、スペースに余裕がないと、通路が狭くなったり、リビング側の空間が圧迫されたりすることも。動線や通路幅が十分確保できるか、施工会社と相談しながら検討することをおすすめします。
一方の壁付け型のキッチンは、対面型よりも空間が広く使えるというメリットがあります。設置場所の広さや環境に合わせて、どちらが適しているのかをよく検討しましょう。
設備を検討する

リフォームを機に、便利な設備を導入するケースもあります。特に、配管工事や電気工事を伴う食器洗い乾燥機やIHクッキングヒーターなどは、後から導入するのは困難なこともあります。リフォームのタイミングでの検討をおすすめします。
ただし、設備にこだわればこだわるほど費用が上がりやすくなります。優先順位をつけて本当に必要な設備だけを選びましょう。
清掃性にも注目する

毎日のキッチン掃除を楽にするために、各メーカーは様々な工夫を凝らしています。
例えば、パナソニックではシンクの隙間をなくした構造に、スゴピカ素材を採用することで、シンクまわりを汚れにくくしました。スゴピカ素材とは、パナソニック独自の有機ガラス系の新素材で、スポンジで軽くこするだけで汚れを落とせるという特徴があります。
また、従来のレンジフードは、油汚れを落とすのに大変な手間がかかり、大掃除の難所のひとつでした。しかし、最新のレンジフードは、普段は整流板を拭くだけ、ファンのお手入れは10年間不要といった製品も増えています。
清掃性の高い設備は価格も高い傾向にありますが、掃除の負担は大幅に軽減されます。長く使うことを踏まえて検討してみましょう。
10年以上使うことをイメージして選ぶ
システムキッチンは一度リフォームすると、10年以上使い続けることがほとんどです。長く使い続けても飽きのこないデザインを選ぶことはもちろん、将来的な使い勝手まで考慮して選ぶことが大切です。
例えば、年齢を重ねると、踏み台を使った吊り戸の開閉に危険が伴うこともあります。安全性を考慮するなら、吊り戸のないレイアウトや電動昇降式の吊り戸を選ぶと安心です。
おしゃれなキッチンをつくるポイント
システムキッチンをリフォームするなら、できるだけおしゃれで素敵な空間にしたいものですね。ここでは、おしゃれなキッチンを実現するためのコツを2つご紹介します。
統一感を意識してデザインを選ぶ

キッチンは、リビング・ダイニングと一体化、または隣接しているケースがほとんどです。そのため、リビングからキッチンまで空間の統一感を意識すると、おしゃれにまとめやすくなります。
例えば、LIXILのように、キッチンのデザインと内装をトータルコーディネートできるメーカーもあります。内装工事が必要になりますが、LDK全体の統一感を出したい方にはおすすめです。
生活感が出やすい物の収納方法を考えておく
カタログやショールームで見るキッチンは、物が少なく洗練された美しい空間です。しかし、実際の生活では、調味料や調理器具など、生活感のある物が並びます。
特に、アイランド型キッチンやペニンシュラ型キッチンは、リビングから遮るものがなく、生活感が出やすいレイアウトです。食器洗いの洗剤やスポンジ、生ごみ入れなど、頻繁に使うキッチン用品の存在感が気になることもあるでしょう。
シンク内にサポート収納があるシンクを選んだり、出しっ放しでも気にならないデザインの洗剤を選んだりすると生活感を抑えられます。また、頻繁に使うキッチン用品は、シンク下収納の扉に内部収納があるキッチンを選ぶと収納しやすくなります。
現状のキッチンのサイズを測っておく

ショールームへ行く前に、まずはご自宅のキッチンのサイズを測り、サイズ感を把握しておくことが重要です。
システムキッチンの総間口・奥行き・高さは必ず測っておきましょう。他にも、シンクとコンロの間の調理スペースがどのくらいあるか、大きな鍋を収納しているのであればその鍋のサイズも測っておくのがおすすめ。現状より不便になることがないように、最低限必要なスペースを把握しておきましょう。
また、キッチンのレイアウト変更を検討している場合は、冷蔵庫のサイズや現状の通路幅なども測っておくと、キッチンのレイアウトプランを作る際の参考になります。
ワークトップや扉は実物を見て決める
カタログやウェブサイトの写真だけでは、ワークトップの質感、扉の色味や手触りはわかりません。
候補を絞り込んだら、ショールームで実物を見て触って、確かめてみましょう。カタログと印象が異なり、他の素材に変更するといったケースもあります。
システムキッチンの使い勝手を確認

メーカーのショールームでは、グレードの異なる複数のシステムキッチンを展示しています。ワークトップや扉の質感以外にも、収納を開け閉めする際のスムーズさ、吊戸棚の設置高さなど、細かい部分まで確認できます。
ワークトップの高さは要確認
キッチンをリフォームすれば、ワークトップの高さも変えられます。現状のキッチンで使いづらさや疲労を感じているのであれば、リフォームを機に見直してみましょう。
標準的な高さは85cmですが、ほとんどのメーカーで80cmと90cmにも対応可能です。
また、「台輪」という部材を使えば、2.5cm単位で調整できます。82.5cmや87.5cmといった微調整も可能なので、調理時に肩や腰に疲れを感じる場合はショールームで相談してみましょう。
まとめ|システムキッチンのリフォームはドルフィンにご相談を
今回の記事では、キッチンのリフォームを検討されている方へ向けて、人気のシステムキッチンや2025年発売の新商品情報、システムキッチンの選び方をご紹介しました。
数多くのシステムキッチンのメーカーがあり、さらにメーカーの中でもグレードの異なる複数の商品を展開しています。そのため、どのキッチンが自分に一番ぴったりなのか、迷ってしまうことがあるかもしれません。
そんな時は現状の困り事をピックアップし、改善したい事柄に優先順位を付けてみましょう。予算も時間も限られているからこそ、選択肢を絞ることが大切です。
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